基本、好きなアーティストは?と聞かれると、1番目2番目には小沢健二の名前を挙げている。すると、意外そうな反応をもらうことが多い。まあしょうがないかもしれない。先日もとある飲み屋でマスターに小沢健二がいかに素晴らしいかを力説をしてみたりした。客がワタシ一人だったので。マスター曰く、「球体の奏でる音楽」を聞いて、ちょっと見直したというかビックリしたらしい。
確かに、露出の高かった「LIFE」時代しか知らない人にしてみると、ああいったジャズ調の曲をやっていたりするのは意外に思えるのかもしれない。個人的にも、当時は地味な印象が拭えないアルバムではあったかと思うし。でも、いま聴いてみるとリラックスできる心地よい曲が多くて、ちょっと良いなと思う。さすがだな、と。
ジャズっぽい曲が多いせいかどうか、10年前のアルバムとはいえ古びた感じが全然しない。思えば、LIFEの後のアルバムってことで肩透かしを食った人も多いんじゃないかと思うけれど、このアルバムだけを聴けば全然素晴らしい。そういう意味で、変な先入観なく聞ける今の方が、むしろ受け入れられやすいんじゃないかなあ、なんて思ったりもする。カフェなんかのBGMにも良い感じだろう。
全8曲で30分ほどの短いアルバムなんだけれど、そのあっさりした感じもこのアルバムに似合っているかと思う。もうちょっと聴きたい気持ちはもちろんあるけれど。もっと評価されても良いんじゃないか?と思う作品ではあります。是非、一度。
球体の奏でる音楽
小沢健二 