事業再生とかのフォーラム
昨日、こんなイベントに行って参りました。会社的に絡むところがあるので。
ターンアラウンドマネジメントフォーラム2006
以下、個人用のメモです。長くなるかも。
4プラグラムほど拝聴したのだけれど、面白かったのは産業再生機構の冨山氏と星野リゾートの星野氏の講演。ワタシの解釈が入っているかも。
■産業再生機構の冨山氏講演メモ
- 企業価値とはそもそも何か?
- 時価総額と有利子負債・・・ではない
- 自分なりの定義=信念がないと企業・事業の再生をやることはできない
- 再生する価値はどこにあるのか→現場の力(頑張りであり、モラルであり、潜在的な力)
- 日本の現場はレベルが高い
- 各ケースいろいろ事情はあるものの、破綻した理由は経営・経営者の問題
- 地方の不振も同様=経営の問題
- 安易に環境のせいにしてはいけない
- バブル崩壊ですべての企業が破綻した訳ではない
- 株主の取分は現場をまっとうに評価した上で余るおこぼれ
- 地方の旅館の再生の場合
- 豪華なリニューアル、設備投資はさほど効果がない
- お客様の心に残るのは仲居さん等の接客態度
- 価値は「人」にある
- 資本=設備投資があればというものじゃない、規模の幻想(一部の例外的な事業はあるものの)
- M&Aとは資本市場の話だけではない
- 人的資本の移動、人材市場の問題・現象と捉えないといけない
事業の価値とは何か?という大枠の話で興味深かったです。人、にフォーカスを当てていたのは共感できるのではないかなと。
■星野リゾートの星野社長講演メモ
- 日本のリゾートは「開発」、「運営」、「所有」のすべてを持っている
- 運営と所有が一緒になることでネックになったところもあるのでは?
- 星野リゾートは「運営」
- 日本の観光産業
- 戦後、経済成長と共に国内旅行のニーズが出てくる
- 円が変動相場に、円高に→海外旅行が急激に伸びる
- その間、国内旅行はさほど伸びていない
- 国内は国内、海外は海外で市場があると思い込んでいたところがある
- 実際の競争相手は海外
- 世界水準のリゾートサービスと競争
- 日本の旅館はこの数十年同じサービス
- 変わったは訪れるお客様の方
- 海外のリゾートを味わって日本の旅館スタイルに不満、温泉は好きだけど旅館は嫌いという人
- 例えば、時間的な拘束(朝食の時間が決まっているなど)、食事のバラエティ・選択権がない、など
- 日本のリゾートが魅力的な投資対象だと認識してもらうために、しっかりと利益を出す
- 満足度は本当に利益になるのか
- 採算の合うCS、そして適切な資源配分が必要
- (星野リゾートでは)細かな満足度調査を行っているが、リピートにつながる項目からそうでないものまである
- 不満がなければ大丈夫という項目、絶対に満足してもらわないといけない項目
- 再生事業について
- 売上を反転(上昇)させることは必要
- 再生が必要な施設で削れるコストはさほどない
- 売上を上げていく仕組み作りが大事(この支配人だから成功した、という「人」に頼るのではなく仕組みを作る)
- スケールメリットを活かす事は必要
- 世界に勝てない理由の一つは生産性の低さ
- スキー場について
- 日本のスキー市場の特徴は休止者の占める割合が多いこと
- 経験者は8割程度いるが、半数以上が止めている
- 止めるタイミングは子供ができたとき
- 海外であれば子供が2〜3歳になったときに戻ってくるが、日本は戻ってこない
- しかし旅行等で最も大きなマーケットはファミリー層
- スキー場へいかにファミリー層を呼び戻すか
- 子連れでスキーへ行くのは大変
- 日本のスキー場は総じて満足度が低いのでは?
- 内外のリゾートと競合する中で満足度が低くては勝てない
- アルツ磐梯の戦略
- 近県ではリーダーだが、首都圏ではニッチャー(ポーターの競争戦略)
- それを踏まえたマーケティング
- ボーダーの聖地(首都圏で)としてアピール
- スキーヤーよりスノーボーダーの方が1シーズンにスキー場へ行く回数が多い
- 顧客は幅広いが共通するコンセプトを掲げることが必要
- アルツの場合は「顧客は皆、上手くなりたいと思っている」=「プレーヤーサポート」
- コンセプトが固まると各サービスを考えやすい
- カレーがまずかったら返金というサービス保証
- スキー場のカレーは不味いと思い込んでいる
- サービス保証は顧客にも社内にもインパクトがある
- スクールでも90分で上達しなかったら返金という保証
- お客様に保証していることが明確になると、サービスの質が変わる
- 質疑応答で
- 日本の旅館はマーケティングコストをかけていなかった
- 代理店に対する批判があるが、JTBというのは巨大なマーケティング装置でそれをシェアしていた
- 人件費、マーケティングコスト、食材費、という3大コストをいかに管理するか
- 例えば食材は、メニューを考えてから仕入れるのではなく、安いものを仕入れてからそれをどう提供するかを考える
実際に数々の再生を成功させ脚光も浴びているんですが、さすがに説得力ありました。「世界」を意識しているんだなというのが強く残りました。
Posted by akio at 2006年11月22日 14:09
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