2006-09-07

映画評「太陽」

ロシア人監督のソクーロフが撮り、イッセイ尾形が昭和天皇を演じた話題の映画。海外での評価も高かったと聞き、期待しつつ観て参りました。
太陽 The Sun

全編通しても薄暗い映像は、好みはあるだろうけれど、美しいと思う。そしてほぼ全編、イッセイ尾形。そう、どうしてもイッセイ尾形を観てしまう。彼なりに、口癖(らしい)「あ、そ」とか口をパクパクするところとか気合いの入った演技ではあるのだけれど、昭和天皇ではなくイッセイ尾形に見える。そこがやや辛い。

映画としての出来映えを語るのは難しい。題材が題材だけに。僕の中で昭和天皇感が定まって居ないこともある。こんな昭和天皇もアリでしょう、と思えるのであれば良い作品だろうと思う。海外で評価された理由もわかる。でも、僕たち日本人にとって、やはりこの昭和天皇ヒロヒトは違和感がある。しっくりこない。ラストサムライを観て「これ日本じゃねえよ」というそんな違和感に近い、もっとシリアスだけれど。何となく「コレは違うんじゃなかろうか?」な佇まいなのだ。

とはいえ、前田有一氏が酷評するほどには酷くはないだろうと思っている。

昭和が遠くなってきた今、ああだこうだと考えたり語るには良いネタになるかと思います。できるならば、いつか日本人に真正面から描いて欲しい題材ではありますが。

Posted by akio at 2006年09月07日 16:22 | 余話・雑感
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