僕が社会人になって初めて就いた仕事は、実はというほど大袈裟な話ではないけど、経理でした。
97年の春、大学を卒業はしたものの、就職していなかった僕は生活に困っていた。一人暮らしを続けるには、当たり前だけどお金が必要だった。
日本海側のとある街。東京と違い求人も少ない中で、求人情報誌を適当にめくり、適当に受けたら採用されたのが最初の会社。当時、店頭公開を目指していたその会社は経理スタッフを必要としていて、そっちにまわされることに。とりあえずお金が貰えるということで、あまり深くは考えないで仕事をやってみた。が、そもそも経理とかそういうのは苦手だった。大学の授業で簿記があったのだけど、最初の1、2回でチンプンカンプンになり、諦めてしまう程度に苦手だった。日商簿記の3級とかそんなレベルの授業だったはず。
ただ、実務でやるとそれなりに理解ができた。貸方と借方の区別が、やっとついた。毎日毎日請求書の整理をしたり帳簿を付けたりした。そのうち、段々とその会社が理解できるようになった。全社の売上構成とか原価の構成、利益率、販管費の中身とか。そういうのが意識できるようになった。P/LとかB/Sが、ほんのちょっとだけど、読めるようになった。
これは後々役に立った。2年半程して新規事業の立ち上げ責任者に何故か指名されて、それをやることになるんだけど、事業として原価とか利益とかを意識することができたのは経理時代のお陰だと思っている。
転職した今でもそうだ。この歳になってネットな会社にいると、それなりなポジションで仕事をしないといけない。つうか、30過ぎてネットベンチャーでペーペーなスタッフだと良い事は少ない。給料安いし、労働時間長いし、社内の仕組みも曖昧で割損なことが多い。
話が逸れた。で、それなりのポジションで仕事をするには、経営を多少なりとも理解をしないといけない。数字が全てではない、けれど、数字は重要だ。公開企業だしね。最低でも、自分の事業のP/Lは理解しないといけない。そういう時に、経理時代の経験はまだ貯金として残っている。かなり残高は少なくなってきたけど。ファイナンスをもっと勉強したいなあと思いつつ、なかなか進んでおりません・・・。
もう一度経理をやれと言われたら絶対にお断りするが、あの時に経験をできたのは良かった。当時は全然そんなこと思わなかったけど。