2004-08-15

幸せな原点回帰「スチームボーイ」

既に公開から1ヶ月近く経ちますが、やっと観てきました。
大友克洋監督の「スチームボーイ」

インパクトがすごいある訳ではないが、とにかく楽しい作品だったと思う。
アニメーションの出来映えもとても素晴らしい。スピード感はあるし、何より絵の質感がとても素晴らしい。個人的にかなり好み。

出てくるメカというか機械の「鉄」な質感が良い。
舞台となる19世紀イギリスの風景もとても良い。
なんて思っていたら、スチームボーイ・19世紀ロンドン展なるものが開催されているようなので、暇があれば覗いてみたい。

繰り返しになるけど、インパクトはそんなに無い。ストーリーもオーソドックスで、科学とは何か?という命題も古典的だし、明るく楽しいヒーローのストーリーが展開する。
そして、eiga.comの評にもあるけれど、手塚治虫への愛情がとても感じられる。

大友克洋だけに、「何だかよくわからないけど何かスゴイもの」を期待されるところも大きいかもしれない。そういったものを期待する人には不満の残る、どうってことない普通の作品かもしれない。AKIRAのような、現象になるような作品では無いだろう。

でも、こういう普通の作品でも構わないだろう。日本のアニメーションが何かと注目を浴びたり持ち上げられり、あるいは期待されたり勘違いされたりしている中で、大友克洋がこんなにも至極真っ当で、アニメの原点回帰とも言えるような作品を見せてくれたことは、やはりとても素晴らしいと思う。

もっと数多くの作品を手がけて欲しいという無いものねだりはあるけど、とりあえずその才能の素晴らしさと愛情が垣間見られる作品だったので、僕は満足です。

Posted by akio at 2004年08月15日 06:03 | 余話・雑感
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