感想:ブレイキング・バッド

評判の海外ドラマ「ブレイキング・バッド」を最終の第5シーズンまで見終わった。いやあ、良かった。傑作と言われているだけあって、とても濃いドラマ。大変に面白かったです。
残念なことに周囲で見ている者がおらず、機会があれば薦めてはいる。見た方良いよ、これは。

ストーリーとしては冴えない中年のおっさんが悪に染まっていく、という話なのだけれど、ストーリー構成や細かな作りなど、いろいろうまくできていて引き込まれる。

◎まず俳優陣が良い。
本当に、どいつもこいつも良い演技をしている。もちろん主役のブライアン・クランストンは素晴らしい。あの徐々に壊れていく、悪魔に魂を売っていくような、変貌っぷりには脱帽。それでもって脇を固めている俳優がまた良い。隙がない。ガスとかマイクとか、スピンアウトが作られているソウルとか、みんなキャラが立っている。方針としてるらしいあまり有名じゃない俳優でキャスティングしたのも功を奏している。綺麗すぎる女性や格好良すぎる男とかが出てこない。こういうやつらアメリカの田舎に居るんだろうなあ、と思わせる感じが素晴らしい。

◎細かな演出・ディティールが良い。
まず音楽が良い。挿入歌の使い方とか、センスあるなあと思う。サントラ買っても良いかな思うレベルで良かった。たしか第1シーズンの最初の方だったと思うが、ロドリゴ イ ガブリエラが流れて、お!と思った記憶がある。シーンと上手く合わせた、あるいはわざと外した選曲など、全編通して音楽の使い方は絶妙だった。
でもって小道具系も良い。主人公のセンスの無い安そうな服とか、どうしようもなくカッコ悪い車とか、細部までしっかり設定が反映されている感じがとても良い。ガスがボルボに乗っているってのも納得感高い。

◎脚本の深み・テーマの重さ
主人公が足を踏み外していかざるを得ないアメリカの中流の生活や医療制度の問題とか、家族とは何かとか家庭崩壊の様とか、いわゆる中年の危機的な夫婦の問題とか、もちろんドラッグの問題とかとか。遠く離れた日本で見ていてもいろいろ刺さってくる。アメリカ人だともっと感じるものがあるんだろう。個人的に良かったのが、出てくる人それぞれむかつくこともあれば共感もできる。典型的な悪とか善が少ない。ヒーローもヒロインもいない。みんな問題抱えているし、馬鹿なところや悪いところがある。100%肯定できる登場人物が居ない。そういう人間の弱さ、醜さみたいなものがしっかり描かれていたのが、個人的には気に入っている。

1シーズンがそんなに長くないのも良い。ちょうど良いところで次のシーズンに引っ張っていく。そしてしっかり終わる。
蛇足だけれど、huluで見たのだけれどこれがまた便利だった。一歩間違うと廃人製造器だけれど。

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