春團治を聴ける幸せ

先週末、 「東へ西へ」という落語会に行ってきた。文字通り、東と西の落語が聴ける会。東からは古今亭志ん輔、西は桂春團治。あと色物も。目当てはというと桂春團治。僕にとって今年2回目の春團治。何故か演目は被っていて、2回とも「代書屋」。ネタ数の少ない師匠なので、仕方が無いかと思いつつも、ちょっと残念(今回はネタ出しの会だったので最初からわかってはいたんだけど)。ちなみに志ん輔は「品川心中」の上まで。悪くは無いけど、やっぱりトリの春團治が素晴らしかった。今年の夏の終わり頃に観たときは、会場がいまいちで且つ席が遠かった(表情もよくわからない距離だった)せいか、どうも伝わってこなかった。そのときは、歳の影響もあるのかなあとちょっと心配したりもしたのだけれど、今回は前から6列目とよく見える席で、流石だなという芸を堪能。おそらく前回と殆ど寸分違わない「代書屋」だったと思うので、やっぱり伝わる距離ってのはあるのかなと、改めてそんなことを思ったりしました。まあ、落語なんてあまり広いところでやるもんじゃないしね。

それにしても、春團治は素晴らしい。マクラもふらないし、昔のまんまな噺でわかりやすくしようとかもない。でも引き込まれる。2年ほど前に「野崎詣り」を聴いたのが初の春團治体験だったのだけれど、あれは本当に至福な時間だった。多分、目をキラキラさせながら聞いてたと思う。こんなに素晴らしい芸があるんだなあと惚れ惚れしつつ、もっと早く観ておくんだったと、ちょっと後悔した。やっぱりライブで聴かないと駄目だなと。
それ以来、春團治が東京に来る会はなるべくチェックするようにしている。一席でも多くみたい。が、東京にいると当たり前だけど上方落語を観る機会が限定される。だから春團治を観る機会も、限定される。そんな訳で、春團治が観られる会というのはとても貴重なのです。

今回も、とても御年80歳とは思えない達者な芸で、相変わらず羽織はシュッと脱がれますし、粋で男前な高座でしたわ。幸せな時間でした。

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