落語の国からのぞいてみれば

堀井憲一郎氏の2年前くらいの本。読みました。他に読まないといけない本があるのに、繰り返して2度ほど読んでしまった。とても面白い本です。

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)
堀井 憲一郎

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講談社 2008-06-17
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落語の本と言えばそうだけど、そうじゃないと言えばそうとも言えそうな、そんな内容?の本。落語を通じて、江戸の気分とか価値観を知ろうという本、と言えば良いのかな。年の数え方から、時刻、金勘定、暦、結婚などなど、いろんな側面から江戸ってこうだったんじゃないのかな?という話が、堀井氏の軽めな語り口もあってとてもわかりやすく解説されている。例えば、暦の話などは結構目から鱗というか、言われてみれば当たり前の話なんたけど、新鮮だった。昔、つまり旧暦は何月だろうと、3日なら三日月、15日なら満月が出てて、晦日には月が出ないって話。当たり前だよなって話なんだけど、なんだかんだそんなことは忘れてる。それを思い出したから何かあるかってことも無いんだけど、思い出して良かった気がします。他にも、時刻の話、金の話、旅の話、酒の話なんか個人的に好きです。

でもって、話の中で例として落語のワンシーンを出しているんだけど、これが巻末にまとめられていて良い。本文中で触れた110のネタについて、CDでどの音源が良いか、現役のライブだと誰が良いか、ということが堀井氏の独断で書かれていてとても便利。上方の話はほとんど米朝だし、現役ライブだと立川流三兄弟(志の輔、談春、志らく)が多かったりして、ああ堀井氏らしいなと思う。堀井氏の落語の好みは結構合うと思うので、重宝します。

堀井氏のこの本の趣旨としては、江戸時代の気分で考えてみるとちょっと気楽になるかもね、ってことらしく、それはおそらく落語が好きな人なら何となくわかる感覚じゃないかと思う。なんだか世知辛いなあ、なんて思ったら読むといいんじゃないでしょうか。

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