フットボールというビジネス

昨夜(というか今朝方)はサッカーのチャンピオンズリーグに釘付けでした。注目はCSKAモスクワの本田圭佑。予想以上のパフォーマンスで可能性を感じました。2ndレグに期待ですね。チェルシーとインテルの一戦は、予想通りの熱い試合で、レベルも高くさすがCLといった感じでした。

CLに代表されるヨーロッパのサッカーはレベルも規模も、日本とは比べものになりません。テレビ越しに羨望の眼差しで見るしかない世界。当然ビジネス的にも、とても大きく、またシビアな世界。そんなサッカーのビジネス的な側面について、とても興味深く書かれているのがこの本。
ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~
グリーン裕美

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書店で見かけて買ったのだけれど、とても面白い。そうそう、こういう内容の本が読みたかった、と思ってしまうくらいに個人的にツボな本でした。著者のフェラン・ソリアーノは2003年から2008年までスペインのFCバルセロナで副会長を務め、バルサの経営改善に手腕を振るった人物です。この期間のバルサの成績を考えてみれば、以下に成功したかがわかります。サッカーファンなら、監督がライカールトになってからの成績と言えば、わかりやすいかもしれないですね。

2000-2001 4位
2001-2002 4位
2002-2003 6位 ※このシーズン後に就任
2003-2004 2位
2004-2005 1位
2005-2006 1位+CL優勝
2006-2007 2位
2007-2008 3位
2008-2009 1位+CL優勝+国王杯優勝

経営面でも、1億8600万ユーロという巨額の負債を抱えていたのを見事に再生し、収益でも世界トップレベルのクラブに建て直している。素晴らしいといか言えません。

で、肝心の内容ですが、FCバルセロナというクラブの経営を行っていくに際しての、市場環境の分析とポジショニング、チーム作り、リーダシップ論、人材の採用と育成、交渉術、イノベーションについて順々にわかりやすく語られていく。どれもデータを紹介したりエピソードを交えたりと、とてもわかりやすい。バルサファンやサッカーファンなら、そんな裏側があったのかと興味深く読めることは間違いないでしょう。

と同時に、恐らくマネジメントを勉強したいビジネスマンにとっても、とても有用な内容なのではないかと思います。というか、むしろそっちがターゲットなんじゃないかなと思えるくらいにビジネス書してます。そしてビジネス書として、ここ最近読んだモノでは白眉じゃないかなと、そのくらいに良い内容です。もちろん、バルサを初めとして、色んなサッカーチームや選手の名前が出てくるので、サッカーに興味が無いと、読み進めるのが辛いかもしれませんが、そこさえクリアできればこれ以上ないマネジメント本だろうと思います。個人的には、特に組織論(チーム作り)とリーダシップ論が、かなり興味深く参考になるものでした。

そんなわけで、経営やマネジメントに興味があってサッカーも好きだ、という人には最適な一冊。サッカーに興味があってクラブチームの経営や裏側にも興味がある、という人にもオススメできます。それ以外の人たちにはちょっとオススメしにくい、読者を選びそうな本なのですが、でも興味がある人にとっては大変に面白いことは間違いないです。

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