最近面白かったマンガなど

表題の通り、良かったマンガについてです。
偉そうに語れるほどのマンガ読みではないですが、個人的にぐっときたのでちょっと紹介(といっても割と有名な作品だとは思いますが)。他にも好きな作品は沢山あるのですが、今回は「きのう何食べた?」(よしながふみ)と「竹光侍」(松本大洋、永福一成)です。

まずは「きのう何食べた?」。
きのう何食べた? 1 (モーニングKC)

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講談社 2007-11-22
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よしながふみさんと言えば「西洋骨董洋菓子店」が印象深かったのだけど、今作はもっとぐっときました。
早い話がゲイカップルの「おうちごはん」の話なのだけれど、これがすごく良い。主人公である筧史郎の作る料理がとても良い。良いというか好き。こういう料理大好きです。スーパーで売っている安い食材で、普通の調味料で、手早く、バランスに気を遣いながら作る。まさに主婦の料理。

私もかなり料理が好きな方です。なので、最近趣味とか聞かれると(普段は皆無ですが、たまに面接で聞かれることがあるのです……)、音楽鑑賞とか言ってもジャンルとか説明するの面倒くさいし、スポーツ観戦は大概自分ではやらないの?とか聞かれるし、それなりに受けも悪くない「料理」なんて答えたりします。でも、男が料理と言うと、週末に凝った物作るdancyuな「男の料理」を想像されてしまいがちです。でも実際に作るのは、普段の食事で、主婦みたいな料理、そうこの作品に出てくるようなものが多い訳です。そんな訳で、主人公が献立に悩む姿とか味のバランス考える姿に「あーわかるわー」と頷いたり、レシピに感心したり、妙に共感のできるマンガなのです。

もちろん、レシピだけのマンガではなく、ゲイであるがための悩みや、家族、あるいは仕事など、普通に日常のストーリーがあり人間模様がある。そして色んな悩みやイライラを料理でリセットする、というが本作の良いところ。実際、料理には本当にそういう効果がある。すごく集中できるし、ストレスも発散できるし、美味しく作れたときの充実感はとても大きい。大概の嫌なことは吹っ飛ぶ。そして、それを好きな人と食べる、そんな食卓があると毎日がそれなりに幸せなのだということを、このマンガはさらっと表現していて、それがとても素敵。

ゲイということで敬遠する人もいるかもしれないけど、そんなに濃い話・描写は皆無なので、是非読んで欲しい。特に人生もそろそろ中盤戦だなあ、なんて人にオススメかも?です。

次は「竹光侍」。
竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

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小学館 2006-12
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松本大洋初の時代劇作品です。で、これも初の試みだと思いますが今回は作画のみで、永福一成という方が原作担当。これが素晴らしく良い作品になっています。

まずは松本大洋の絵がすごい。今更言うまでもなく、この人の絵は独特で、しかも上手いのだけど、これまでとはテイストがちょっと異なる。これまでも作品を追う毎に変化はしてきたのだけれど、今作はちょっと突き抜けている。主人公である瀬能宗一郎の顔なんて、時にキュービズムみたいなことになっている。時代劇ということもあるのだろうが、墨を使っているであろうタッチもすごく雰囲気がある。江戸の空気がどういう空気だったかは知らないが、この作品の空気は江戸を感じさせる。

ストーリーも良い。変に奇をてらったところもなく、変にベタなところもなく、淡々とそれでいて温かくちょっと不思議な世界をうまく創り出している。絵とすごく合っているし、原作が別だからこそ良い作品になったと言える部分は多いのかもしれない。そのくらい妙味のあるコラボレーション。

特に、現時点で最新刊である7巻の殺陣はちょっと鳥肌が立ちそうになる。時代劇が大好きな私が褒めざるを得ないくらいに、この作品の殺陣は間違いなく凄い、と思います、はい。地味ですが、素晴らしい名作です。おそらく次の8巻で完結するのだろうと思いますが、全巻永久保存確定です。

本当は「宇宙兄弟」の紹介もしたいし、「ワンピース」が最近面白いことも力説したいのだけれど、長くなったので、それはまたの機会に。

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