2009 March - Legeres.net

Archive for March, 2009

独演会の良さ

白酒ひとり@内幸町ホール(3月17日)に行ってきた。

平日とは言え前売りで売り切れての、ほぼ満席。若手真打の有望株だけのことはあるなと思ったり、落語ブームってのが根付いてきたのかな、なんて思ったり。そんな独演会。独演会というのは、何と言うか良い。当たり前だが、その落語家のファンしか来ない(はず)。だから、ある程度思い切ったことができる。ネタおろしだとかもできる。この会だと、質問コーナーなんてのがあって、ファンからの質問(アンケート用紙で集められた)に答えている時間があったりする。ファンじゃないとわかりにくい話もあったりして、そういう距離の近さ、密度の濃さみたいのが、特にこういう規模の大きくない独演会は良いのかなと思ったりする。

この日は3席。

替わり目
-質問コーナー-
花見の仇討ち
-仲入り-
幾夜餅

花見の仇討ちはこれから季節なので、いろんな高座で聞くだろうなって思いつつ楽しかった。個人的に、今年初の花見の噺でした。

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談春@かめありリリオホール

もう1週間も前(3月13日)に行った立川談春独演会。なんだけれど、どうにもうまく感想が書けないので放置していた。
演目は次の通り。

こはる 「十徳」
談春 「厩火事」
-仲入り-
談春 「蒟蒻問答」

談春の一席目は「厩家事」。厩火事といえば、古くさいけど文楽で、当たり前だけれどそれに比べるとずっと現代的。ただ、そんなに変えている訳でもなく、きっちり古典。にも関わらず、何故か現代的に聞こえる。その辺が談春の素晴らしさ、上手さなのかなと思う。「蒟蒻問答」も同様。「シシカバブ問答」なんて改作を演じる談笑とはその辺が大きく違う。どっちが好きかは、また別の問題だろうけど。

この日一番感じたのは会場の熱気。みんな本当に楽しみにしていたんだな、というのが否が応でも伝わってくる。何しろ、談春のチケットは取るのが大変。本人も恐縮していたが、それだけ期待感がある訳で、そんな空気というのが、何とも言えず良かった。個人的に言えばすごい感動は無かったけれど、そういう場に居合わせられたのは良かった。落語ファンとして、これからこの落語家を同時代で見ることが出来るというのは、やっぱり幸せなことなんじゃないかな思う。

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立川談笑 傑作選@溝の口

今月は落語三昧にしようかな。
という訳で、仕事をしていたら絶対行かないであろう溝の口、しかも18時半スタートの会に行ってきました。談笑師の独演会。

一応、前売りでチケットを買っていたのだけれど、当日券もあったようで結構空席が多かったです。そのせいなのか、始まる前に係員の人がやってきて、よろしかったらもっと前の方の席で、みたいな感じで席を替えてくれました。始まってからも、遅れてきた人に「今日は自由席なんで」なんてことを言ってる談笑師もなかなか面白かったです(もちろん本来は全席指定)。

「錦明竹」
「まんじゅう怖い」
-仲入り-
「芝浜」

錦明竹は、与太郎と旦那の絡みも面白かったが、何より後半の加賀屋佐吉方から来る使いがすごかった。なぜか東北弁(風)。元の関西弁バージョンの比じゃないくらい、全然聞き取れない。ノーマルな錦明竹でも普通に面白くて好きなんだけど、これは楽しかった。

続けての2席目は、客席にリクエスト聞いたりしつつ、結局リクエストかからなかった「まんじゅう怖い」。基本は談志バージョンがベースで、まんじゅうだけでなく、豆かん、ゴーフル、なめらかプリン、クリスピークリームドーナツと、いろいろ甘いものオンパレードで攻める感じ。個人的に、前半のいろんな虫が怖いって時の、やや悪意のある虫の気持ち悪い描写が、気持ち悪いんだけど良かった。ああ、こういう悪意のある人なんだな、ってのがわかって。

仲入り後は根太出しされていた「芝浜」。有名?な「シャブ浜」ではなく、しっかり古典の「芝浜」。とはいえ、上手に、かなり変えてます。元の話も完成された話だけれど、突っ込みどころが無い訳ではなく、その辺りをうまく改変した感じ。ああ、芝浜ってこういうサゲ方ができるんだ、みたいな新しい発見。素敵な「芝浜」でした。これは結構好きになれそうな気がします。

談笑師匠をちゃんと聞いたのは実は初めて。見たいなあと思いつつ、なんだかんだチケット逃し続けていたので楽しみにしていたのですが、大満足。ベースがしっかりしつつ、どうやったらもっと面白くなるだろうという工夫が多くて楽しい。あと、先にも書いたけど、良い意味で悪意のある感じがして、こういう人は好きです。

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ミスチルってすごいんだなと

なんとなく、そんなことを最近思う。

今までまともに聞いたことがなく、ああ、たしかに桜井はカッコイイですね、くらいの認識だったのだけど、たまたま90年代後期のベスト盤を手に入れた。で、良い曲が多い。これは売れるだろうなあ(というか実際にすごく売れたのだけど)という、キャッチーというかポップさがあるのは当たり前なんだけど、曲として普通に良いんじゃないか?みたいなことを思うようになった。というか、良い。ひょっとすると素敵なバンドなのかな、なんて思うようになった。これが売れているってのは、普通に素晴らしいことなんじゃないかと、そう思わなくもない。

ウィキペディアで見てみたら、オリコンのいろんな記録は持っているし、なんだかずっと売れている。売れりゃそれで良いとは思わないが、ポップミュージックである以上は売れるってことはひとつの大きな評価軸だろうと思う。メンバーも変わらず、これだけ売れ続けているっていうのは、なんつうかポップの神様の恩恵があるんだろうな、なんてよくわからないことを思ってしまう。

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はちまん寄席

わざわざ本八幡まで行くことないじゃないかとも思いつつ、仕事してないと気持ちに余裕ができるのかどうなのか、まあ毎日暇してるんだし良いじゃねえかと、行ってきました。一席ずつですが、なかなか素敵なお二人でしたので。

柳家小んぶ 「初天神」
立川志らく 「死神」
-仲入り-
江戸家小猫
柳家権太楼 「佃祭」

志らく師の「死神」を聞いたのは初めて。一応、基準となりそうな故圓生師と比べると、終始明るく軽い感じ。同じ立川流の志の輔師も明るい「死神」だけど、死神のキャラがもっと軽い。最後シーンでの死神なんかは、もうちょっと重くても良いかなと思わなくもないです。例の変てこな呪文のところは「麻生太郎」が入ってきたりして、おそらくは毎回時事ネタ盛り込んでるんでしょうね。終盤の、布団を回すシーンなんかで、手拭を使って説明をしてみせるあたりは、上手いというかわかりやすくしてるなと思いました。サゲはおそらくオリジナル。この噺は演じ手によっていろんなサゲがあって面白い。それなりに長い噺のはずなんだけど、さすがにテンポ良かったです。久々に生の志らく師だったこともあって満足でした。

小猫師匠は久々に拝見しました。うぐいす聞いたの何年振りだろう、なんて思いつつ観てました。こういう芸はほのぼのしますな。猫八を襲名するんですね。全然知りませんでした。

権太楼師は何するんだろうと聞いていると、佃島の話に。「ああ、佃祭か」と思っていると驚いたのが、いきなり祭が終わって帰るシーンから始まったこと。時間の関係かな?とそのときは思ったのですが、後で調べると権太楼師のバージョンはこれらしい。相当にアレンジ入ってます。前半はややしんみり人情噺っぽく、後半は葬式のドタバタで一気に笑わせる。さすが。でもって、与太郎のお悔やみで泣かせる。よくよく考えれば、死んじゃいないので、あまり感動することはないんだけど一瞬ぐっとくる。サゲも本来のものではなく、特に落とさずさらっと流して終わる。
個人的に、これはこれで好きです。いきなり始まるので、ストーリーが粗くなる難点はありますが、元の話だとサゲのところは現代ではちょっとわかりにくい。そもそも、元のサゲは余計かなって思えるときもあるので、今回のバージョンはありかなと。ちなみに、、権太楼師は次郎兵衛の女房が好きになれないという理由で、そのシーンを一切出さないらしいです。それもわからなくはないかな。

古典落語の場合、ある程度ストーリーは完成されているので、今回のようにアレンジをするってのは難しいんだろうな、なんてことを思いつつ、帰ってきました。

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ポークチリビーンズ

写真を撮り忘れたので、レシピのメモだけ。
人に食べさせるものだったので、ちょっと丁寧に作ってみた。

<材料 4人前くらい>
豚バラ300グラムくらい
トマト缶×1
ミックスビーンズ缶×2
玉葱小さ目の1個
セロリ1/3くらい
ニンニク1片
唐辛子適量
クミン適量
ケチャップ大さじ3~4くらい
水と白ワイン100ccずつくらい(どっちかだけも良い気がする)
鶏ガラスープの素(コンソメでも可)、塩、コショウ、ウスターソース適量

<作り方>
1.玉葱とセロリとニンニクを粗みじんにして軽く炒める
2.豚バラを一口サイズに切って油なしで軽く炒める
3.1と2と残りの材料をスロークッカーに投入して煮込む。
※できれば4時間くらい煮込みたいけど、時間がなかったので今回は2時間。
※ローリエとかセロリの葉とかを一緒に煮ると良いかも。
4.最後に鍋に移し変え水気を飛ばしつつちょっと煮込んで味を調える。

ウスターソースは最後の味を調える場面だけ使った。
実働1時間くらいで簡単に作れて美味しい。
バケットによく合う。
ビール、ワインにも合う。

コツはケチャップ多めにすることだと思う。甘味が出るので味のバランスを取りやすい気がする。
あと、クミンがあると一気にチリっぽくなる。個人的に好きな香辛料。

たまたま豚バラのブロックがあったので使ったけど、ひき肉とか鶏肉(モモとか手羽元とか)とかベーコンでも美味しい、はず。

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自炊のコツ、のようなもの

基本料理が好きで、よく作ったりする。で、美味しく作るコツはなんだろうと思うと、身も蓋もないが、美味しい調味料があることじゃないかなと思う。なので、料理を美味しくするにはと聞かれたら、大抵は美味しい調味料を買うように勧める。塩とか醤油とか、あと味醂とか酢も差が大きい気がする。料理が下手だから、みたいなよくわからない理由で、一番安い味醂を買ったりすると、いつまで経っても美味しくならないので、止めた方が良い。
となると、次は出汁。インスタントの出汁で良いから、ちゃんと美味しいのを入れると味がなじむ。和食だけじゃなく、中華でも鶏ガラスープの素でちょっと使えるのがあると、大抵どうにでもなる。
あとは風味というか、ちょっとアクセントがあると、上手い人のように思わせることはできる。香味野菜を上手に使えるとか、美味しい焦がし方ができる、なんて技があると、ちょっと上手い人っぽくなる。けど、別に必須ではないと思う。他人に食わせるようになったら、覚えれば良い。

でもって、これが大事だけど、外で食べたほうが圧倒的に簡単なもの、あるいは美味しいものは作らない。僕の場合、天ぷらとか揚げ物系はまず作らない。何しろ、面倒くさい。油の処理とかあるし。頑張ったところで、外で食べるのに比べると、味の差が出やすいのも萎える。自炊は美味しく食べられないと意味がないと思うので、美味しく作れるものしか作らない。自分で作って、自分で食べて、で、美味いよなあと思えるようになると、自炊が楽しい、ように思う。

そんなことをこの前ちょっと酔っ払ってどこかで話をしていたので、なんとなく記録しておきます。

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「赤めだか」と「雨ン中の、らくだ」

読みました。「赤めだか」は先月に、「雨ン中の、らくだ」は昨夜読了。
どちらも、著者の個性が良く出た、面白い本だったと思います。

赤めだか
立川 談春
4594056156
「赤めだか」。本屋じゃ平積みになっているし10万部を超えたとかって話も聞きます。何回も書店で手にとっては見ていたのですが、売れ筋なものに拒否感が出る体質なのかどうなのか、買うまでに結構時間がかかりました……。
結果としては、買って正解。非常に面白くて読みやすいエッセイ。落語とかあんまり関係なく(と言ったら怒られそうだけど)、これは青春なのだなと、思う。このままドラマ化したくなるくらい、爽やかだし、笑えるし、良いストーリー。落語家としての談春よりも、青年談春が前面に出ている感じ。だからといって落語好きに物足りないわけでもなく、談志との師弟のエピソードはやっぱり興味深いし引き込まれる。談志の台詞はなにかと名台詞というか、いかにも談志節。「師匠なんてものは、褒めてやるくらいしか弟子にしてやれることはないのかもしれない」という台詞とか、談春に「嫉妬とは何か」を語るところとか、ああこれは談志だなと思う。実際にここに描かれているような生活は無理だけど、この師弟関係はやっぱり羨ましくなる。

雨ン中の、らくだ
立川志らく
4778311558
こちらは志らくの「雨ン中の、らくだ」。談春とはライバルであろうし、これから先もずっと比較されているであろう二人。で、よくこんなタイミングで似たような本を出すもんだなと、正直そう思いました。「裏赤めだか」とか「青めだか」とか本人も言ってるくらいではあるけれど、こっちはもう落語家としての志らくがこれでもかってくらいに前に出てくる。高座さながらの、ちょっとつんのめり感のある文章は、読み手を選ぶ気もするけれど、温度の高さは嫌でも伝わりそう。談志への愛はほとんど信仰に近いんじゃないかってくらい。あと、談春への愛もすごい。タイトルの「らくだ」を始め、談志のネタの思い出と、入門してから今日まで思い出がうまく相まって、それだけに落語的リテラシーが求められるけれど、こうやって志らくが出来上がったんだなというのが、よくわかる一冊。
ちょっと読みにくいと思う人もいるだろうし、粋がってるように思ったりするかもしれない。でも、この本は熱い。無駄に熱量が多い。気負いとかそういうものまで全部詰め込んだ感があって、その辺りが、何となく志らくっぽい。

同じ門下で同じ時期に修行をしていた2人なので、2冊で当然同じエピソードも幾つか出てくる。特に「雨ン中の、らくだ」では「『赤めだか』ではあんな風に書いてありましたが、」てな具合に、志らくの視点で同じエピソードを語ったりしていて、これはこれで面白い。「赤めだか」を読んで談春や談志に興味を持った人なら、「雨ン中の、らくだ」も読んでいいんじゃないかなと思います。

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今日からしばし

ニート生活です。

のんびり、映画を観たり、図書館行ったり、寄席に行ったりする予定。
あとは温泉も行きたいですね。

しっかり充電、したいと思いつつ、油断すると放電して終わっちゃう気もするので、注意したいと思います。

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